ワンプッシュあんけーと

 2001年6月に行った「あなたが金津園に訪れる頻度は?」というアンケートに対して、驢鳴犬吠さんからさらに詳しい分析結果をいただきました。ありがとうございました。
 以下に、その内容を掲載します。…管理人

金津園アンケートに対する考察
平成13年7月8日 驢鳴犬吠
1. 緒言
 貴サイトの2001年6月のアンケート結果に対し、私なりに数理統計的な手法を用いて、解析させて戴きました。
 「大変に身の程識らずで、身勝手で、噴飯ものだ」と御叱りを受けるのは覚悟の上です。何卒、御容赦の上、内容を御検証下さいますよう御願い申し上げます

2. 目的
 金津園登楼回数に対し、何れの分布則が存在し得るかを様々な確率密度函数を用いて、その整合性を調査した結果、対数正規分布に良く一致する事が判明しました。
 数学的な論証は巧く説明出来ませんが、人間の行動にも、確率事象による規定が当て嵌められる事を識って戴きたいと思い、ここに報告させて戴きます

3. 解析(データの加工と計算結果)
 金津園登楼回数アンケート結果を下記表のように加工しました。
登楼回数 登楼回数
(回/年)
登楼頻度
(%)
累積登楼頻度
(%)
なし 0 7.268 100.000
年に1〜2回 1.5 26.350 92.731
3ケ月に1回程度 4 17.851 66.382
2ケ月に1回程度 6 10.476 48.530
月に1回程度 12 21.700 38.055
月に2回程度 24 9.460 16.355
月に3回程度 36 3.314 6.895
週に1回程度 52.187 2.031 3.581
週に2回以上 104.357< 1.550 1.550
 ここで、累積金津園登楼頻度[%]というのは、或る金津園登楼回数以上人達の確率頻度に他ならないのです。例を挙げれば、月に1回程度(12[回/年])以上の登楼回数がある人は全体の38.055[%]という事です。

 金津園登楼回数[回/年]を対数に変換し横軸に採り、累積金津園登楼頻度[%]を正規確率目盛上の縦軸に採ってプロットしました。この結果を下記の図に示します。
 図中の近似直線(実線)の相関係数は99.437[%]となり、この対数正規分布則に良く一致する事が分かります。因みに確率50[%]の金津園登楼回数は7.076[回/年]となります。
 又、幾何標準偏差は3.102となります。但し、この場合の幾何標準偏差の意味は、正規分布の標準偏差とは違い、平均μと標準偏差σであれば、通常正規分布において、μ±σの範囲に有る確率68.26[%]となるはずですが、この場合は、確率50[%]の金津園登楼回数Xと幾何標準偏差sとして、X/s〜sXにある範囲、つまり、7.076/3.102≒2.486〜3.102×7.076≒21.391→2.486〜21.391[回/年]が確率68.26[%]の範囲となります。
 次に、一体、登楼者の延べ登楼回数を基準とした場合、登楼回数何回以上の人達で、全体の延べ登楼回数の50[%]を占めるのだろうという疑問が生じるかもしれません。
 これに対する、答えは、13.432[回/年]以上の人達で、全体の登楼回数上位28.567[%]の人達です。因みに、7.076[回/年]以上の人達が占める全体の延べ登楼回数に占める割合は、71.433[%]です。
 この分布則は、図中の破線で示されたもので示しています(但し、縦軸の名前は変えるべきなのですが)。
 何故、そうなるのかと謂う質問は御勘弁願いたいです。それは大変複雑で説明し難く、とても長いものになるからです。但し、幾何標準偏差は実線と破線とで変化が無い事に御留意下さい。
4. 結言
 あくまで、この結果は母集団が、KWの御閲覧者様の内のアンケートに対し、御投票なさられた御方という事で、どれだけ実態を反映しているのかは分かりません。



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